【ネタバレ】青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
2019年07月27日 18:49
| 日記
上の画像を見て・・・
なんだコイツ!
バニーガール姿のアニメキャラのクリアファイル画像なんかブログに載せて変態か!?
↑
みたいなことを思った人はこの記事の続きを読まずに回れ右をしてもどってください
ただ・・・
もしも、「臓器提供意思表示(いわゆるドナーカード)」をしていなかったら
「運転免許証」や「健康保険証」の裏に意思表示する欄があるので書きこんでくださいね?
臓器提供を希望する場合はもちろんですが、希望しない場合でも書き込んでください
ここから下、「青ブタ」の映画を2回ほど見てきたので感想(ネタバレあり)
映画の中には、
1回目に(はじめて)見た時と、2回目に見た時とで、印象が変るものがありますよね・
例えば・・・
「カメラを止めるな!」みたいな
1回目みた時には「違和感」だったり「疑問」だったり「まったく気付かない」ことが、
2回目みた時には正体がわかるような・・・
いわゆる、伏線(ふくせん)というものがちりばめられた映画です
「青ブタ」の映画も「伏線」がたくさんあって、
1回見ただけでは混乱しそうなこともあるので、
自分の頭を整理するためにも、
「伏線」を回収(見ていない人にとってのネタバレ)を市ながら振り返っていくだけの趣味記事です
振り返りの前に・・・
「青ブタ」映画である「ゆめみる少女の夢を見ない」は、
公開前に放送していたテレビアニメ「バニーガール先輩の夢を見ない」の続きになっているので、
アニメや原作を知らないで映画だけを見た人は、
映画の最初のほうで「とまどう」かもしれませんね?
高校生のときに「現代文」がめちゃくちゃ得意で、
物語の理解力、行間を読むことが簡単にできるような人は別ですが・・・
・・・というのも、
この映画、当初はアニメの内容をダイジェストで冒頭に入れようと思っていたみたいですが・・・
↑原作小説(ライトノベル)2冊分を1時間30分に詰め込んでいるので・・・
原作を知っている人からしたら、
あのシーンも!このシーンも!
めちゃくちゃいいシーンなのに省略されてる・・・残念(><)
ってくらい削りに削って映画に収めているので、
アニメの内容をダイジェストで・・・なんて、入るスペースがありません
映画を見る前に、アニメを見ておくのが推奨される映画です
アニメ全13話を見る必要はないですが
アニメの「1〜3話」と「11話〜13話」の6話分見ておけば映画にすんなり入っていけると思います
ブルーレイ or DVD の「1」と「5」の分
6話でも多いなら、
「11話〜13話」の3話だけでも映画冒頭の入り込みやすさがかわるはず
前置きが済んだところで振り返り
冒頭、中学生の牧之原翔子ちゃん(以下、翔子ちゃん)が
咲太に「猫のお風呂の入れ方」を教わりながら、白猫のはやてを洗う
「私が猫を飼いたいと言ったら、両親は決してダメとは言わないと思います、だからこそ言い出しにくくて」
時はさかのぼって
小学4年生の翔子ちゃん、
学校の授業で出された課題「将来の予定」の中学校卒業から先を書けずに悩んでいました
伏線回収:
翔子ちゃんは生まれつき心臓が弱く、
お医者さんから「心臓移植を受けなければ中学校卒業まで生きられない」と言われていました
将来の不安から中学校卒業よりも先の人生が書けません
同じタイミングで「思春期症候群」により、高校生の牧之原翔子さん(以下、翔子さん)が
中学生の咲太に(峰ヶ原高校の制服姿)で出会い、
妹である「花楓」と「自分」に起きた思春期症候群で悩んでいる咲太を励ましていました
昨日のわたしよりも、今日のわたしが
ちょっとだけやさしい人間であればいいなと思いながら生きています
「ありがとう」と「がんばったね」と「大好き」が、わたしの好きな言葉。三大好きな言葉です
時は進んで、咲太が高校生、翔子ちゃんが中学生になった12月
麻衣先輩が咲太の家で鍋料理を作っているところに、
大学生の翔子さん登場・・・そして修羅場
翔子さんと麻衣先輩がしばらく咲太の家に泊まることに
次の日
咲太と花楓は検査のために病院へ、
そこで咲太は入院している病院に翔子ちゃんに出会います
翔子ちゃんから体が弱いこと、入退院を繰り返していること、
そのことで両親に「ごめんなさい」という気持ちがあって、
わがままを言わないようにしていることを伝えられます
ある人が言っていたんだ、
「ありがとう」と「がんばったね」と「大好き」が3大好きな言葉なんだって
「ごめんなさい」って言われるよりも、「好き」って言われるほうがうれしいと思うな
病院から家に戻った咲太は翔子さんに翔子ちゃんのことを質問します
病院で牧之原さんに会っている間、翔子さんは家にいたんですよね?
さあどうでしょう?誰にも観測されていませんからね・・・シュレーディンガーの翔子さんってヤツですか?
次の日
双葉に翔子さんの正体について聞こうと理科室を訪れた咲太は
「修羅場に巻き込まないでっていったでしょ」と言われながら双葉のケータイを渡される
電話の相手は翔子さん「咲太君、わたしとデートしましょう」
咲太は双葉と一緒に翔子ちゃんの病室へお見舞い
翔子ちゃんから「じつは、相談したいことが・・・」と言われ
翔子ちゃんの小学4年生のときの課題を見せられる
「書いた覚えのないことが書き足されているんです」
伏線回収:
書いているのは「牧之原翔子」
小学4年生の時点では何も書けなかった「将来の夢」について、
この時点では書ける様になった(将来の夢ができた)、
高校生のときに浜辺で運命の人と出会う→思い切って告白→大学生で学生結婚
咲太と翔子さんのデート
行き先は結婚式で使うチャペル、結婚式の無料体験
ウエディングドレスの試着を一度は断った翔子さん、咲太が「着ればいいのに」と勧めて、
胸元が開いたウエディングドレスの翔子さん登場
そして咲太は翔子さんの胸に「傷」があることに気がつく
「よかった、ちゃんと心臓移植を受けられたんですね」
このときに翔子さんから「咲太の胸の傷」も「牧之原翔子の思春期症候群」も
すべてクリスマスまでに丸く収まるので、「最後に初恋の思い出をくれませんか?」と
12月24日に江ノ島のシーキャンドルのクリスマスイルミネーションを見に行くデートの約束をします
伏線回収:
この後、咲太は麻衣先輩に、
12月24日に江ノ島のシーキャンドルのクリスマスイルミネーションを見に行くデートを提案されますが、
翔子さんが先回りしてしまったので、水族館に海月を見に行くデートにしようとデートの場所を変更します
次の日?数日後?記憶があやふや
翔子ちゃんのお見舞いに病院に来た咲太
翔子ちゃんから心臓の病気であることが伝えられます
「実は心臓の病気なんです」
「お医者さんからはもう長くは持たないだろうって」
「だからもうここには来ないでください」
「いやだよ、そんなの」
「牧之原さんは今までいっぱいがんばってきたんだ」
咲太に気を使って、咲太に強がって見せていた翔子ちゃんが
咲太の「がんばった」という言葉を聞いて、本音を言います
「なんでわたしなんですか!」
「わたしだって生きたいんです!」
その後、様態が急変し、
心臓を押さえながら苦しむ翔子ちゃんがICU(集中治療室)へ運ばれ、
それに呼応するかのように咲太の胸の傷が開いて倒れます
咲太が病室で目を覚ますと、胸の傷は治療され
病室には麻衣先輩と翔子さんが咲太を見守っています
翔子ちゃんが苦しみ出したら咲太の胸の傷が開いた(おそらく双葉からもそれとなく伝えられていた)
それを受けて「翔子さんの中にある心臓が咲太のものではないか?」と聞き出します
咲太と麻衣先輩は、翔子さんから、
「翔子さんの中には咲太の心臓がある」こと
「(未来の)12月24日に起こる」ことを伝えられます
「クリスマスイブの夜はおとなしくお家にいて下さいね?」
そうしないと(麻衣さんのデートに行くと)咲太が交通事故にあって死んでしまうから
12月24日は、水族館デートではなく麻衣さんのお家でデートすることに
話し終えると翔子さんは「病院にいると危険なので」と先に帰ります
(翔子ちゃんの両親や翔子ちゃん本人と間違って出会ってしまわないように)
伏線回収:
大学生の翔子さんは危険を回避するために、普段とは違う姿に帽子と眼鏡で変装しています
この姿は、映画の来場者特典小説「ホワイトクリスマスの夢を見ない」の・・・
咲太と麻衣先輩が病院から家に戻る帰り道
麻衣先輩は「自分と一緒に生きていく道を選んで欲しい」と伝え、
咲太は麻衣さんと一緒に生きる道を(一度は)選びます
伏線回収:
この後、咲太の気が変わって悲劇が起きるんですが
昨日まで咲太の家に泊まっていた麻衣さんは
病院のことも会って、自分の家に帰ります
自分の家に帰ってきた咲太を翔子さんが出迎えます
そして、翔子さんに「麻衣先輩と生きていく道を選ぶ」と伝えます
「私がもっと上手くやっていれば、咲太君にこんな辛い思いをさせなくて済んだのに」
伏線回収:
翔子さんは「この後、咲太の気が変わること」を知った上でこのセリフを言っています
(咲太を助けるために演技しています)
「私がもっと上手くやっていれば・・・」
翔子さんの中の心臓が咲太のものであることがバレず、
麻衣先輩ではなく翔子さんとのデートを選ばせていれば、
咲太君に「辛い選択(翔子ちゃんのドナーにならずに麻衣先輩と生きていく)」なんて
させなくて済んだのに・・・という演技
実際は「翔子さんとの待ち合わせ場所(江ノ島のシーキャンドルデート)」に行くと
咲太は途中で交通事故に会います
翔子さんは、咲太が「麻衣さんとのデート場所(水族館)」に交通事故にあうために行くことを知った上で演技しています(事故にあうから絶対に麻衣さんとの待ち合わせ場所(水族館)に行かないでね?)と
数日後?次の日?また記憶があいまい(><)
約束どおり翔子ちゃんのお見舞いに行く咲太
集中治療室でがんばっている翔子ちゃんの姿を見て気が変わってしまいます
(牧之原さんを助けたい)
気が変わったことを双葉に気付かれ
「ちゃんと話し合ったほうがいい」
麻衣先輩に電話したら様子がいつもと違うことを感づかれて
話を切り出す前に電話をきられる
花楓が麻衣先輩の知り合いのスタイリストさんに髪を切ってもらった帰り道
駅で、麻衣先輩は「咲太と用事があるから」と、
「のどか」「花楓」と分かれて咲太と麻衣先輩の二人で話をすることに
「花楓が兄離れしてくれているみたいでうれしいよ」
「豊浜はこれからもシスコンアイドルとして活躍してくれ、これからも麻衣先輩を頼むな」
「ここから一番遠くまでいける電車はどれ?」
「二人で誰も知らない遠くまで行くのよ」
「学校なんて休めばいい」
「仕事なんかどうでもいい」
「どうかしてるのは咲太のほうでしょ!二人にお別れみたいなこと言って!」
「嫌いになってもいい、咲太が生きていてくれるなら、わたしは嫌われてもいい」
「嫌われてもいいなんて嘘、本当は咲太に嫌われたくなんてない」
12月24日
咲太は学校が終わり、翔子ちゃんのお見舞いの後、
水族館に向かいます
麻衣先輩とは「お家デート」をすることになっているので、
麻衣先輩がいるはずのない「麻衣先輩とのデートの待ち合わせ場所(水族館)」へ
交通事故にあうために行きます
が・・・
待ち合わせ場所に着きそうになっても一向に交通事故にあわない
不思議に思って顔を上げると、ライトアップされたシーキャンドル
そこで、牧之原さんが「咲太を交通事故にあわせない」ために
演技していたことに気がつきます
「どうかしてるんだよ、翔子さんは」
自分が交通事故にあうのは、
最初に麻衣先輩がデートに誘った「江ノ島のイルミネーション」との待ち合わせに行く途中
つまりは「翔子さんとの待ち合わせ場所」に行く途中
気付いた咲太はダッシュで翔子さんとの待ち合わせ場所へ
交通事故あいに行きます
そして、おそらくこの映画で一番ショックを受けるシーン
麻衣先輩が咲太をかばって交通事故にあう
待ち合わせ場所に翔子さんの姿はない
手術室の前で麻衣先輩が亡くなったことを聞いた咲太
のどかに「どうしてあんたがお姉ちゃんを守ってあげなかったのよ」と責められ
放心状態のまま自宅に
胸にあった傷は消え、
自分が生きている(心臓がある)ということは、翔子ちゃんは咲太の心臓を移植されない
(なにも守れなかった)
自宅で放心状態の咲太の下に、国見と双葉が来て、
交通事故の写真が拡散されている
咲太が移っているものもある
すぐにこの家がマスコミに囲まれる
ほとぼりが冷めるまで双葉の家にいるように
と、家を連れ出され
双葉の家のテレビで麻衣先輩のニュースや、
麻衣先輩が生前、インタビューで彼氏のことを話す様子を見る
耐え切れず双葉の家を飛び出し、七里ヶ浜へ、
誰でも良い、麻衣先輩を助けてくれ
「立ってください、咲太君」
咲太の前に現れたのは、翔子さん
「どうして・・・」
咲太は翔子さんから「自分が現れた理由」を聞かされます
麻衣先輩が交通事故にあったとき、持ち物の中からドナーカードが見つかった
公にはされなかったが、麻衣先輩の心臓は翔子ちゃんに移植されることになった
麻衣先輩の心臓を移植されて助かった翔子ちゃんの未来の姿が咲太の前にいる翔子さん
伏線回収:
翔子ちゃんの将来の夢
高校生のときに浜辺で運命の人と出会う→思い切って告白→大学生で学生結婚
咲太が中学生の時に七里ヶ浜で峰ヶ原高校の制服を着た翔子さんと「出会い」
映画の最初のほうで麻衣さんと大学生の翔子さんとの修羅場の中で、
「何かされても大丈夫ですよわたし、咲太君の事好きですから」と(ある意味思い切った)「告白」
チャペルで大学生の翔子さんと「結婚式」の無料体験デート
で一応夢が叶ったように思えるものの、
麻衣先輩の心臓によって助かった翔子ちゃんがこの後、咲太とたどる事になる道でもある
夢が叶って幸せなはずの(やり直す必要なんかないように思える)翔子さんが
咲太の前に現れたのは・・・
自分の好きな人(咲太さん)には笑顔でいて欲しいから
(たとえその笑顔が自分に向けられたものではないとしても)
翔子さんから「12月24日に戻ってやり直せる(麻衣先輩を助けられる)」ことを聞いた咲太
麻衣先輩の告別式で誰も居ない学校の保健室へ行き、
眠る(今が現実だという認識と途切れさせる)ことで12月24日からやり直します
「あっちに着いたら、咲太君を見つけてくれる人を探してくださいね」
咲太が目を覚ますと12月24日の保健室
国見が保健室に怪我をした人を連れてきますが、国見には咲太の姿が見えません
理科室にいき双葉に会っても双葉にも咲太の姿は見えない
双葉のスマホを借りようとしても使えない
学校内で見つけたウサギの着ぐるみを着て、駅前で自分を見つけられる人を必死で探す
伏線回収:
麻衣先輩が誰かに見つけてもらおうとしたときにバニーガールの姿になっていたので、
同じ理由で見つけてもらいやすくする(目立つ)ためにウサギの着ぐるみを着ています
着ぐるみの頭が外れ、転がっていくのを追いかけてしがみついているときに、
「先輩、何やっているの?」
古賀が声をかける
「ボクが見えるのか・・・でもどうして・・・」
「そうか、量子もつれ」
伏線回収:
アニメで古賀が「世界が同じ日を繰り返す」思春期症候群を発症
世界が繰り返していることに普通の人間は気付けず、
気付いているのは、思春期症候群を発症している古賀本人と、どういうわけか咲太の2人だけ
双葉が言うには激しくぶつかり合った二つの粒子は、片方の状態がもう片方に伝わる(量子もつれ)
咲太に心当たりをたずねると咲太は「尻を蹴りあった(激しくぶつかった)」
この話をした後、双葉は「対照実験をしたい、尻を出せ」と咲太に詰め寄るが・・・
双葉が咲太を見つけられなかったところを見ると・・・
「持つべきものは尻を蹴りあった後輩だな」
古賀に「認識」された事で、世界に干渉できるようになった咲太は、
古賀に「頼みがある」と言って
古賀が病院にいる咲太にケータイを渡し、
未来の咲太が電話越しに現在の咲太を止めようと説得する・・・
が・・・
翔子ちゃんを助けるために自分が交通事故にあうことをあきらめない現在の咲太
麻衣さんはお前が止めろよ!
豊浜に電話し、
咲太が麻衣先輩と会えるように力を貸してもらう
豊浜の協力で麻衣先輩の楽屋までたどり着く未来の咲太
麻衣先輩はウサギの着ぐるみの正体に気づくと、二人きりにしてほしいと
豊浜とマネージャーに伝え
咲太と2人きりで話をする事に
「そんな事のために未来から来たんじゃないでしょ?」
伏線回収:
麻衣先輩は現在の咲太から「未来の咲太が会いに行く」事を電話で伝えられていたので、
ウサギの着ぐるみが未来から来た咲太だと気付く
その後、咲太の顔を見て、
未来の咲太がどんなか楽しみにしていたのにあまり変っていなくてがっかりする
咲太を助けに行こうとする麻衣先輩を見て、
「行かないで!」と声を上げ、
後ろから麻衣先輩を抱きしめた後「大丈夫だから」と耳元でささやく咲太
「大丈夫なわけないでしょ!」
咲太よりも咲太の事を理解している麻衣先輩は
未来の咲太が説得したところで、
咲太が翔子ちゃんを助けようとする(自分が死ぬ事を選ぶ)ことを知っているので、
咲太を助けに行こうとします
伏線回収:
麻衣先輩を止めるために咲太が取った行動
麻衣先輩の思春期症候群によって、
世界の人たちが「麻衣先輩を知らない」「麻衣先輩が見えない」状況になっていく中、
咲太と麻衣先輩が街を離れて遠くまで麻衣先輩を知っている人を探しに行きます
その時、宿泊先の同じベッドで咲太と麻衣先輩が横になりながら話したやり取り
「ねえ、もし私が泣きながら消えたくないって言ったら、咲太はどうする?」
「後ろから抱きしめて、耳元で大丈夫だよってささやきます」←コレ
「じゃあ絶対に言わない」
「えー、ご不満ですか?」
現在の咲太は未来の咲太が止める(事故を防ぐ)と約束して麻衣さんを納得させ、
未来の咲太は現在の咲太を助けに行くことに
「コレが終わったら、ボクが泣いて帰ってくると思うので、」
「その時は今みたいに後ろから抱きしめてなぐさめてあげてください」
現在の咲太を救うため
翔子さんとのデートの待ち合わせ場所(咲太が事故にあうはずの場所)に到着した咲太は、
咲太を待つ(来ないと知っているけど)翔子さんに会います
「咲太君がここにいるということは、私はまた失敗してしまったんですね」
伏線回収:
翔子さんにとっての成功は、「咲太が麻衣先輩と一緒に生きていく未来」
成功すれば、思春期症候群によって存在している翔子さんは消えて、咲太はやり直しに戻ってこない
だから「失敗」してしまった
未来の咲太と翔子さんは現在の咲太が現れるまで会話をします
翔子さんとの思い出は全部忘れないで未来にもって行く・・・と言う咲太
人ができごとを忘れてしまうのは、辛い思い出を抱えたままでは前に進めないからだと思うんです
(だから私のことは気にしないで幸せに生きていって欲しい)
「なら忘れる必要なんかないですね」
「だって・・・ボクにとって、翔子さんとの思い出は甘酸っぱい青春の思い出なんですから」
「咲太君は本当にひねくれてますね」
「バイバイ、咲太君」
ウサギの着ぐるみを着て、現在の咲太をかばう未来の咲太
交通事故の後
突き飛ばされて交通事故を回避した咲太と
道路に転がる中に誰も入っていないウサギの着ぐるみ
「こうなるのか」
交通事故をまぬがれた(やり直すことができた)咲太は家に帰り
玄関の前で待っている麻衣先輩が咲太を見つけると咲太に傘をさして出迎えます
「ただいま、麻衣さん」
「おかえり、咲太」
やりなおして麻衣先輩を救う事ができた咲太は
麻衣先輩とクリスマスデート・・・
のはずが、
豊浜が麻衣先輩にベッタリくっついて離れないのでイチャイチャできない
「昨日、嫌な夢を見たんだって、私が交通事故にあって死ぬ夢」
伏線回収:
やり直した世界でもやり直す前の世界のできごとが「記憶の断片」として残る
やり直す前の世界での出来事を「夢で見る」とか、
やり直す前でのできごとを思い起こさせるような体験をすると「理由はわからないけど感情が動く」
次の日、
翔子ちゃんのお見舞いに行く咲太と麻衣先輩
病室で書き直された(書かれている内容が消された)翔子ちゃんの宿題を見つけます
「思春期症候群はまだ終わっていない」事に気付いた咲太は双葉に電話します
「自分が何言ってるかわかってるの?」
「牧之原さんが小学4年生からやり直せるかもしれないと言っている」
「正気?」
双葉の見解は、
たとえ記憶の断片を持ったままやり直せるとしても「病気」をどうにかするのは難しい、
交通事故を回避するのとはわけが違う
翔子ちゃんの病気をどうにかできる可能性は低い
翔子ちゃんが救われて、思春期症候群が起こらなければ、
中学生の咲太が峰ヶ原高校の制服を着た翔子さんに会うことはない
翔子さんに出会わなければ咲太が峰ヶ原高校を志望する理由がなくなって
国見や双葉と会うこともなくなる
麻衣さんとの出会いもなくなる
咲太の今の幸せもなくなる
翔子ちゃんの病気をどうにかできるかもしれない低い可能性のために、
咲太の今の幸せをかけるのか?
双葉との電話の後、
病院から家への帰り道、咲太は麻衣先輩に自分の思いを伝えます
「いいわよ、約束したでしょ、二人で幸せになるって」
「そのためにちょっと遠回りをするだけよ」
時がたって大晦日
翔子ちゃんのお母さんから咲太に電話があって
医者の話ではもう長くないとのこと
咲太は麻衣先輩と一緒に集中治療室の翔子ちゃんのもとへ、
咲太は翔子ちゃんから、「ずっと夢を見ていた」ことを聞かされます
夢の中で
高校生になったわたし(翔子ちゃん)が中学生の咲太さんをからかったりはげましたりしたこと
大学生になったわたし(翔子ちゃん)と高校生の咲太さんとデートをする事
咲太さんがわたし(翔子ちゃん)のウエディングドレス姿を褒めてくれた事
わたし、全部わかってますから、
咲太さんがわたしの為にがんばってくれていた事も全部
そして、翔子ちゃん咲太に小学4年生からやり直すことを伝えます
「私の病気を治すのは難しいけど・・・」
「咲太さんが苦しまないように、辛い思いをしなくて済むようにすることはできるから・・・」
咲太が「ボクのことなんかいい、自分のためでいいんだ」と答えた後、
翔子ちゃんは眠りにつきます(「やり直す」ために)
翔子ちゃんの病室に戻った咲太は麻衣先輩と一緒に翔子ちゃんの課題(将来の夢)を見つけます
「ありがとう」「がんばったね」「大好き」を大切にして生きていく
いつか優しい人になる
「私にはこんな事ぐらいしか思いつかないけど」
「私達で翔子ちゃんの宿題を終わらせてあげよう」
麻衣先輩に渡された赤のペンで、翔子ちゃんの宿題にはなまるを書く咲太
その後、病院の廊下で麻衣先輩と一緒に椅子に座っていると
除夜の鐘が聞こえてきて年が明けたことに気付きます
そして、そのまま椅子で咲太は眠ります
伏線回収:
咲太が眠った後に流れる映像は
「映画のシーン」と「テレビアニメのシーン」
過去にさかのぼっていくように流れていくので、翔子ちゃんが眠った後でやり直した事がわかります
<翔子ちゃんが小学4年生からやり直した世界>
翔子ちゃんは将来の夢の課題を書き終えて
「できました」
翔子ちゃんの思春期症候群は「将来の不安」によって引き起こされましたが
記憶の断片を持ってやり直したことで思春期症候群は起こらなくなります
12月24日
来場者特典の「ホワイトクリスマスの夢を見ない」で、
誰も交通事故に巻き込まれない平和なクリスマスイブ
咲太は麻衣先輩と水族館デートをします(その時の麻衣さんの格好は・・・)
1月5日
咲太と麻衣先輩の初詣デート
初詣の帰り道、海によっていくことに
「咲太ってほんとに海が好きよね」
「麻衣さんほどではないですが」
「夢に出てきた女の子とここで何回もデートしたんでしょ?」
「夢の中の話ですよ?」
伏線回収:
双葉の考えでは、翔子ちゃんが小学4年生からやり直した世界では
中学生の咲太は翔子さんに出会わないため、咲太が「峰ヶ原高校」に行く事はないと思っていましたが・・・
咲太は記憶の断片によって「夢の中」で翔子さんと出会って、
「夢の中に出てきた女の子」が「峰ヶ原高校の制服」を着ていたという理由で「峰ヶ原高校」を受験します
そうなれば、国見や双葉とも出会うし、
図書室でバニーガール姿の(女優であり同じ高校の先輩である)桜島麻衣にも出会って、
青春ブタ野郎な日々を送る事になります
「麻衣さんも、海、好きですよね?」
「私の場合は・・・」
貼られていた映画のポスターを見ながら
「心臓移植のドナーをまつ女の子の役をやったからってだけで・・・」
「あの役すごかったですよね、ボクあの映画みて感動して泣いちゃいました」
「映画のオファーをもらったとき、絶対にやらなきゃって思ったのよね・・・」
「自分でもどうしてそんな風に思ったのかわからないんだけど、何かやらなきゃ!って」
伏線回収:
「絶対にやらなきゃ」と思ったのは、
麻衣先輩にやり直す前の翔子ちゃんの記憶の断片が残っていたから
麻衣先輩がオファーを受けた事で映画が作られ、
映画を見た人が臓器提供について知ったことで、
臓器提供意思表示(ドナーカードに記載)する人が増えた
ドナー希望者が増えれば、翔子ちゃんが心臓移植を受けられる確率が上がる
七里ヶ浜に到着した咲太と麻衣先輩は
海ではしゃぐ1人の女の子(翔子ちゃん)を見つけます
この世界の咲太は翔子さんにも翔子ちゃんにも出会っていないので、
最初は通り過ぎようとしますが・・・
波の音をきいて翔子ちゃんのことを思い出します
「牧之原さん」
「はい、咲太さん」
伏線回収:
小学4年生からやり直した世界の翔子ちゃん、
1月5日、新年を迎えた時点で海ではしゃげるほどの元気があるということは・・・
麻衣先輩の映画の影響でドナー希望者が増えたことで、
無事に臓器移植を受けられた(助かった)わけですね
(もしも、心臓の病気を抱えたままなら集中治療室にいるはずなので、海ではしゃげない)
ハッピーエンド
この下は完全に蛇足になるけど
映画の物語なんだから「ご都合主義」があるのは全然かまわないけれど、
一応こじつけられそうな部分はこじつけておきます
自分が死んだからって
臓器移植を持ったいる「知り合い」を都合よく助けることはできるの?
臓器提供意思表示のとき、「自分の臓器を誰に移植して欲しいか」なんて指定する事はできません
一応自由記述欄はあるので、書くことだけはできますがおそらくそういう意見は無視されます
指定できるのは「提供してもいい臓器」と「提供したくない臓器」のみ
ドナーが現れたとき、臓器提供を受けられるかどうかを、どうやって決めているのかというと
1.基本は臓器移植を受けるという「希望を出した」のが速い人から
2.ドナーの臓器が適合すること(適合しなければ次の人へまわされる)
3.基本的には自分の国のドナーは自分の国の移植希望者へ
4.ただし大金を払えば、上記の3を無効にして他国のドナーの臓器を移植できる
映画では「咲太」や「麻衣先輩」が死んだとき偶然「翔子ちゃん」に移植される事になりますが
そう都合よく移植されるのか・・・
まずは基本的なところで「1.」を満たしているなら
翔子ちゃんが「臓器移植の順番待ち」の最初にいれば、ドナーが現れれば翔子ちゃんに移植されます
麻衣さんでも咲太でも、
もうすこし延命できるなら、咲太と麻衣が助かっても「その次」に現れるドナーでも助かる可能性はある
咲太の心臓でも麻衣先輩の心臓でも都合よく翔子ちゃんに適合するの?
咲太、麻衣先輩、翔子ちゃん
3人は血縁関係ではないので、遺伝子が近いということはにと思いますが・・・
たまたま適合したってことになりますね(可能性はゼロじゃないので)
可能性がゼロじゃなければ、都合よく「偶然」がおきるのがご都合主義というならば、
ここまでの話はご都合主義
ですが・・・
青ブタの世界は「思春期症候群」のような不思議が起きる世界だと考えると・・・
現実世界の臓器移植でも、
「記憶転移」と呼ばれる現象が報告される事がある
臓器を提供した側の「趣味嗜好」「習慣」「性癖」「性格の一部」「ドナーの経験の断片」が、
臓器移植を受けた側に変化として現れる(特に心臓と腎臓に多い)
科学的に説明できるわけではない上に、
臓器提供者の情報は、移植を受けた人には秘密にされるので
そもそも臓器提供を受けた後で「性格」や「習慣」が変ったとしても、
それが臓器提供者の影響なのか確認できなかったりするものですが
そういう、臓器が人の「記憶」や「意志」を持っているかのような現象もあるにはある
もし仮に「記憶転移」があるとすれば・・・
「特定の誰か」を助けたいという人の「意志」や「記憶」が
「記憶転移」で臓器に宿っているとしたら・・・
その助けたい「特定の誰か」にしか適合しない臓器になる事もある?
順番待ちでは先のほうでも適合しない臓器は次の人に回されるので、
特定の人にしか適合しない臓器なら、翔子ちゃんに移植されるのも説明がつくし、
「咲太」や「麻衣先輩」の心臓がどちらも翔子ちゃんに適合するのも説明がつく
もちろん「こじつけ」だけどね
1.基本は臓器移植を受けるという「希望を出した」のが速い人から
2.ドナーの臓器が適合すること(適合しなければ次の人へまわされる)
3.基本的には自分の国のドナーは自分の国の移植希望者へ
4.ただし大金を払えば、上記の3を無効にして他国のドナーの臓器を移植できる
青ブタには関係ないけど臓器移植の「募金」で問題になるのが上の3.と4.
日本人が
「外国で臓器移植を受けるために多額のお金が必要なので募金をお願いします」
↑
これ、4.のために協力してくれって言っているもの
日本人だから言いと思えるかもしれないが、
外国で臓器移植をまっている人からすると・・・
本当だったら3.の
「3.基本的には自分の国のドナーは自分の国の移植希望者へ」となるはずのところを
お金の力でほかの国の人に臓器を奪われている事になりますよね?
特に、国を挙げて臓器移植を待ったいる人たちのために、
国民に臓器提供意思表示についてがんばって周知したり、
国の政策でドナーを増やすためにがんばっていたり
(↑例えば臓器提供の意思表示のない人は提供を拒否する意志を表示していないので、ドナー扱いとか)
そんな国の人たちからすれば
臓器提供意思表示について特に周知するわけでもなく、
ドナーを増やすための政策をしているわけでもない、
ドナーを増やす努力をしていない日本という国から金で臓器を持っていかれる
臓器移植を待っている人たちを救うためには、
臓器の奪い合いに力(お金)を貸すよりも、
多くの人に臓器提供について知ってもらって臓器提供者を増やすことに注力して欲しい
って言うのがホンネなのかもしれません
臓器提供を待っている人たちが救われるためには、
臓器提供意思表示について周知される事、
ちゃんと提供したいなら「提供する」と言う意思を、
臓器と一緒に火葬して欲しいなら「提供しない」と言う意思を表示すること
「臓器を提供したくない」ひとが「意思表示しない」のも問題だったりする
「提供しないという意思表示していないから臓器提供・・・」という政策がうてないから
臓器の病気は「うまれつき」であることが多いので、
今健康な人が「明日はわが身」に感じる事は少ないし、
身近に臓器の病気の人がいなければ助けたいと思う機会も少ない
そんな中で「臓器提供意思表示」なんていわれても・・・
正直ピンと来ないからいいや、とか・・・
自分は提供してもいいと思っているけど、遺された家族が嫌がるんじゃないか?とか・・・
臓器提供したくないけど、万が一そんな意思表示を他人に見られたら
血も涙もない人でなしだと思われるんじゃないか?とか・・・
そんな意味で、映画青ブタは、
映画の中で、「心臓移植を待つ少女の映画」で「翔子ちゃん」を助ける物語であると同時に、
現実世界で「青ブタという映画」で「臓器移植をまつ人たち」を救うための映画なんだろうな〜と感じる
臓器提供意思表示をした事がない人は・・・
この記事を読み終わったら・・・やることはわかってますよね?
【日記の最新記事】
おーなるほどですね。とても勉強になります^^
貴重な情報ありがとうございます。
運転免許証の裏面に記入しております。
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(全13話)は以前観たアニメです。
映画はその続きなんですね。
コメントを書く